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第28話 想定外の恩恵

Author: 雨音休
last update publish date: 2026-05-04 09:06:47
 タオジの家。

 ランタンの灯りだけが部屋を照らしていた。埃っぽい室内。背の低い木製テーブルの上には完成品の千羽鶴が横たわっている。

 ステータス画面を出し、トウマは初心者の包丁をアイテム欄にしまう。するとステータス画面の一点が光り、新たな項目が現われた。

 料理。

(こんなことってあるのか?)

 価値の薄いように見えたクエストが、驚くべき恩恵をもたらしていた。

 人生は、効率じゃないのか?

 価値観が崩れ去るような衝撃を覚える。

 トウマは静かに驚きつつ、料理の項目をタップしてみる。レシピが一つだけ表示されていた。カレーライス。調理するためには材料がいるらしい。ジャガイモ、ニンジン、タマネギ、肉、香辛料である。

 ベルフラウが興奮したように両手をグーにして掲げる。

「すごいわっ。こんなところに料理機能を解放させるクエストがあったのね。やっぱりあたしの勘は間違って無かった!」

「料理って、そんなに凄いんですか?」

 ウミの疑問そうな瞳。

 ベルフラウはその頭にぽんと手を置く。

「ウミ、これは凄いわ。料理機能を解放させている人なんて、あたし会った事ないもの。だけど千羽鶴を折らなきゃいけな
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